本連載は、セレッソ大阪のことを一人でも多くの方に知って頂き、クラブと共に夢を目指す“セレッソファミリー”としてお迎えしたいとの想いのもと、これまでの活動事例を交えながら、我々が考えるクラブとスポンサー様との理想のあり方について、全6回のシリーズ形式にてお届けいたします。
最終回となる第6回は、セレッソ大阪の本拠地である“ヨドコウ桜スタジアム”やスタジアムでの試合観戦の魅力についてご紹介します(※本稿最後には、スタジアムツアー招待のご案内も記載しておりますので、併せてご覧頂けますと幸いです)。
2021年4月1日、セレッソ大阪の本拠地である“ヨドコウ桜スタジアム”が竣工しました。本スタジアムは、旧・長居球技場を改修し生まれ変わったもので、「大阪のみらいに、感動を贈ろう」というキャッチフレーズのもと、2015年から「桜スタジアムプロジェクト」がスタートし、プロジェクト発足から竣工まで足かけ6年にわたる時を経て完成しました。本改修によって、収容人数は約25,000人となり国際試合にも対応できるようになった他、防災拠点としても利用可能な改修が施され、「地域のための都市型スタジアム」となっています。
(スタジアムの清掃活動は多くのファン・サポーターの皆様に参加頂いた)
本改修費用の大部分は、セレッソ大阪を応援して頂いている企業やファン・サポーターからの募金によって賄われており、法人:323社、個人:4,481名の方から総額約59億円のご支援を頂きました。コロナ禍によって日本経済が大きな影響を受けている状況にも関わらず、このような多額のご支援を頂けたことに深く感謝するとともに、皆さまの想いや期待を裏切ることのないよう、今後の活動にて恩返しをしていきたいと考えています。
(ヨドコウ桜スタジアムのメインスタンド外壁に設置されている寄附者銘板)
また、資金面に限らず、スポンサー様にはスタジアム設備において多くの商材をご提供頂きました。前々回の記事でご紹介したナカバヤシ様の他、スタジアム屋根は淀川製鋼所様、照明設備はシグニファイ・ジャパン様、選手ロッカー照明はコイズミ照明様など、それぞれ多大なご支援を頂いたことによって、この素晴らしいスタジアムが完成いたしました。そのような意味でも、まさに“セレッソファミリーの想いの結晶”と呼べるスタジアムになっています。
スタジアムの魅力は試合観戦にとどまりません。スタジアムのメインスタンド3階には最大200名収容可能な多目的スペース(“プラチナラウンジ”)があります。試合開催時は、ビュッフェやお酒を楽しみながら観戦ができる場所となる他、試合開催日以外は、コワーキングスペースやウェディング等のイベント会場として利用可能です。また、同じ階にある企業様向けのVIPエリア(“CLUB CEREZO”)は、14の個室が備えられており、友人や社員の方と落ち着いて試合観戦ができるほか、本格的なコース料理を提供しているため、企業様の商談や接待として活用頂くことができます。
(左:SAKURA ROOM、右:プラチナラウンジ)
また、バックスタンド中央部にはキッズプレイルームも設置されています。以前から、「試合観戦に行きたいが、小さい子供がいるので、どうしても躊躇してしまう…」というお声を多くの方から頂いておりました。そのような方たちにも気軽にスタジアムへ足を運んで頂き、家族で試合観戦を楽しんでもらいたいと考え、今回の改修を機に新設されたものです。キッズプレイルーム内にはお子様用のボルタリング設備といった各種レクリエーションが備えられている他、授乳室も完備しており、小さいお子様を持つファン・サポーターの方にも、気兼ねなく試合観戦を楽しんで頂けるようなスペースになっています。
(お子様と一緒に試合観戦を楽しめるキッズプレイルーム)
上記のように、スタジアム内に様々な機能を設けた背景は、試合開催日以外の日でもスタジアムを楽しんで頂き、「地域のコミュニケーションのハブになりたい」というクラブの想いがあります。人と人が自然に繋がっていく、これはスポーツが持つ大きな魅力だと思います。セレッソ大阪を通じ、企業あるいは人々の間で様々な交流が生まれ、何か辛いことがあっても、スタジアムを訪れれば前に進む元気をもらえる。セレッソファミリーにとってそのような場所であり続けたいというのが、我々の目指す姿です。
スタジアムに一歩足を踏み入れた時に感じる、「これからこの場所でどんなドラマが生まれるのだろう」という高揚感。そして試合が始まると、目の前で繰り広げられる真剣勝負に引き込まれ、ゴールの瞬間には名前も知らない人と喜びを共有し、興奮冷めやらぬまま帰途につく。これはサッカー好きかどうかに関わらず、セレッソ大阪の試合を観るためにスタジアムを訪れた人全員が体感する感情であり、何ものにも代えがたい感動体験です。
(最先端の照明設備が臨場感のある観戦体験を演出)
なぜセレッソ大阪のサッカーがこれほどまでに人の心を揺さぶるのか?それは、スタジアムにクラブを支えるセレッソファミリーの一人ひとりの夢や想いが詰まっているからだと我々は考えています。サッカーの試合はたった90分ですが、スタジアムが生み出すドラマの主役は選手だけではありません。声を枯らして声援を送るサポーター、運営を陰で支えてくださるボランティアの方々、普段よりご支援を頂いているスポンサー様、選手を裏で支えるクラブスタッフなど、クラブに関わる一人ひとりが主役となり創りあげる唯一無二の物語、SAKURA SPECTACLE(サクラスペクタクル)なのです。
(2018JリーグYBCルヴァンカップでセレッソはJリーグ初タイトルを獲得)
サッカーを通じ一人でも多くの方の心を動かし、次世代へ続く感動の物語を紡ぐこと。それはクラブ創設以来、我々が大切にしている信念であり、セレッソファミリーで共有する想いです。これからも、このような想いに共感頂けるファン・サポーター、スポンサー様、地域の皆さまとともに、人々に夢・希望・感動を与えるクラブへと成長していきたいと思います。
全6回に亘り、クラブの魅力を様々な視点からお伝えして参りましたが、いかがだったでしょうか?「人々に夢・希望・感動を与えるクラブになる」、それは果てしない夢かもしれませんが、その夢に向かってセレッソファミリーの力を結集し困難を乗り越え前進する姿が人の心を動かし、勇気を与えることに繋がると我々は信じています。最後まで読んで頂き、誠に有難うございました。本連載を通じ、少しでもセレッソ大阪に興味を持って頂けますと幸いです。皆さまとスタジアムでお会いできる日を楽しみにしています!
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